桜坂アサイラム
国際通りから一歩中に入ると突如現れる、独特の雰囲気を持つエリア、桜坂。
昔ならではの街並みと、現代的なお店が融合し、ほかには作り出せない空気を醸し出しています。
映画館やカフェ、セレクトショップのある「桜坂劇場」やライブハウスの「桜坂セントラル」をはじめ、barや飲食店が立ち並んでいることで地元の人はもちろん、観光客のかたも数多く訪れているエリアです。
そんな魅力溢れる桜坂で、毎年開催されているのが桜坂アサイラム。
音楽とアートが融合し、桜坂周辺のライブハウスやbar、公園などを巻き込んだ街フェスです。
県内外からアーティストが参加することで音楽好きがこぞって集まります。
毎年2日間開催されていて、今年は2/10.11に行われました。
あまり沖縄には訪れないコアなミュージシャンも参加するため、音楽好きがこぞって訪れるイベントです。
2017年の参加アーティストは、長年参加し続けている桜坂アサイラムの中心的存在のタテタカコをはじめ、eastern youth、TURTLE ISLANDなど。
県内からは下地イサムやヤングオオハラ、むぎ(猫)などが参加しました。
切腹ピストルズ
数多くのアーティストが参加した中で、ひときわ賑わいを見せていたのが切腹ピストルズ。平太鼓や篠笛、三味線や鐘といった和楽器を使ったリズミカルな音楽を鳴らす集団に誰もが釘ずけになったことでしょう。
平和通りから桜坂劇場まで続く坂道を、楽器を奏でながら登り、坂を登った先にある広場にて演奏していました。
広場ではメンバー1人の掛け声で乱痴気騒ぎが勃発。メンバーとファンが一緒になって暴れ狂っている光景に衝撃を受けた方も多いはずです。
もちろん、この騒ぎは意図して行われており、切腹ピストルズの演出の1つ。これを楽しみにしているファンも多いようです。
2日目は首里城から桜坂の公園まで練り歩きを実施。国際通りでエイサー集団と鉢合わせるという奇跡的な偶然もおこり、人々を楽しませてくれました。
音楽はもちろん、見た目や演出にもこだわっていて、メンバーは全員頭に笠、全身を野良着でまとうスタイル。見た目のインパクトも大きいので、思わず見入ってしまいます。音楽、演出、見た目のどれも刺激的な切腹ピストルズは今後より活躍することでしょう。
SODA! at桜坂セントラル
桜坂アサイラムの会場の1つとなっている桜坂セントラル。
ここでは複数のアーティストがライブを行いました。その中で特に印象的だったのがSODA!です。俳優の浅野忠信さん率いるバンドで、沖縄にくるのは2度目だとか。
パワーのある曲とユニークなライブトークに、会場は大盛り上がりでした。
実は筆者、 俳優の浅野忠信さんがボーカルを務めるバンド、ということでミーハー心を持ちながらライブハウスへ足を運びました。(すみません)しかし、思いのほかライブが楽しくて1度のライブで心を奪われたのも事実。ライブが終わる頃にはいつの間にか拳を上げて「GETPOWER」といっていました。
いい意味で「適当」であり、何にもとらわれずにただ音楽を心から楽しんでいるのが伝わるアーティスト。慌ただしい日常で、忘れていたことを思い出させてくれました。
桜坂アサイラムの魅力
他にも多数のアーティストが各会場でライブを実施。
ジャンルレスなフェスだからこそ、普段は聞かない、出会う機会の少ないアーティストの音楽に出会えることが、桜坂アサイラムの魅力なのでしょう。
来年はどんなアーティストが桜坂へ訪れるのだろうか、今から楽しみです。