唾奇 '道-TAO-'RELEASE TOUR FINAL沖縄、約1ヶ月遅れで開催!BASIやAwichなどの出演で類を見ない最高のフィナーレに。

 

11.11.Sun

〓唾奇 '-TAO-'RELEASE TOUR FINAL沖縄〓

at NAMURA HALL

 

▪︎STARRING

唾奇

 

▪︎Guest

Awich

 

▪︎feat. Act

BASI

CHOUJI

CHICO CARLITO

DJ RYOW

IO

Jinmenusagi

KEIJU

kiki vivi lily

Leonald

Ace the Chosen onE

TEN

RAITAMEN

Sweet William

Yo-Sea

604

 

 

沖縄を代表するラッパー、唾奇の「道-TAO-'RELEASE TOURFINAL」が、ナムラホールにて開催された。

10月7日に開催される予定だったが、台風のため惜しくも延期に。

11月11日に開催される運びとなった。

 

唾奇を客演に迎えた曲「愛のままに」で話題沸騰中のBASIや、唾奇との共同作「Jasmine」を世に出したトラックメイカーのSweet William、

メジャーデビューを果たし、その勢いが止まらないKANDYTOWNのIO・YOUNG JUJUなど、豪華アーティストが出演した。

 

ゲストには唾奇と同じ沖縄出身でYENTOWNに所属しているAwichが参戦。

唾奇にまつわる豪華アーティストが集結し、これまでにない贅沢な夜になったのだった。

 

今回のツアーは、唾奇の代表曲とも言える「道-TAO」のフィジカル化を記念としたもの。

2017年12月23日に12インチのアナログ盤、2018年9月15日にCDをリリースされたのだ。

 

TOURFINALの1発目は、唾奇から「姉さん」と呼ばれるほど親しみが深いAwich。

KANDYTOWNのYOUNGJUJUが参加している「Remember」や、2018年10月10日に発売されたばかりのEP「heart」に収録されたLoveMeUpをセレクト。

LoveMeUpのキャッチーでつい口ずさんでしまうメロディーが会場に響き渡った。

 

DJMASAによるDJでさらに会場が温まったところで唾奇登場。

Sweet Williamとの曲「Made My Day」をはじめ「Soda Water」や「Cheep Sunday」など数曲歌った後にアーティストが続々登場。

kiki vivi lilyやhang、ケンチンミンなど贅沢なメンバーとの曲に、会場は興奮の渦に巻き込まれた。

ケンチンミンの出演は予告がなく、シークレットゲストとして登場したため驚いた人も多いだろう。

 

ツアーファイナルで見所ともいえるのが、バンドセットによる演奏。

WONKのDr・アラタヒカルをバンマスに、豪華メンバーが集まって会場を盛り上げた。

 

その後、BASIの登場で「愛のままに」が繰り広げられると、会場全体が愛で包まれたような空間に。

2人の優しさ溢れるリリックと声に誰もが釘付けになった。

 

ラストは本ツアーに欠かせない「道-TAO」。

会場の照明が落とされ、観客iPhoneから放つ光が唾奇を照らした。

 

アンコールは唾奇・HANGfeatMuKuRoの「ame」。

出演アーティスト全員がステージに集結し、全員で合唱するスタイルでの締めくくりだった。

 

本ツアーのMCで唾奇が放った「夢みたいな現実を歩いている」「人は満たされたとき、言葉にしなくてもよくなる」といった言葉の節々から、確実に実力を積み上げてきた人なんだということがわかる。

 滅多に満員にならないナムラホールを、これまで見たことがないほど人で溢れかえらせた唾奇ツアーファイナル。

その場にいた誰もが「来て良かった」と心から思ったに違いない。

NEVERLAND

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2018.3.31にナムラホールにて行われたイベントNEVERLAND。

 

オープン前から長蛇の列を作り、誰もが熱を溜め込んだ状態からのスタートだった。

 

心地よい三線の音と軽快なラップが印象的なウルトラマイクや、那覇市のクラブJAILtoGRIDで行われたJ MIC BATTLE vol.4で見事優勝を果たし、NEVERLANDへの切符を手にした雷などが会場を盛り上げた。

 

DJ陣が会場を温めた後はOZworld(R'kuma)、terryといった人気アーティストの出演によってさらに会場の熱は更にヒートアップ。

 

その後、沖縄のヒップホップシーンにとって欠かせない存在のCHOUJIやNAGAHIDE、LEOが参戦。何年も前から歌い続け、人々にヒップホップを伝えてきた彼らがいるからこそ、今の沖縄のヒップホップが存在するのだろう。

 

その後、イベント出演者の中で唯一のレゲエアーティスト、mionがが登場したことによって、ジャンルレスなイベント。

ヒップホップとレゲエ両方のアーティストが出演するイベントが、今後増えることを期待したい。

 

YENTOWN

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勢いが止まらず、その名を世に広め続けているYENTOWN。

AwichとkZmが登場し会場の熱は最上級に。
2人の存在感に圧倒されていたのは束の間、kojoeとのフューチャリング曲boSS Run Demのバースをそれぞれ熱唱しスタートから会場を熱くさせた。

徐々にボルテージを上げていくkZmのバースは唯一無二のかっこよさだ。

その後UP IN SMOKEでYENTOWNのMONYとPETZが登場。
シラフでありながらアルコールを体内に入れたような気持ち良さを感じさせた。

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MONYとkZmが客席に降り、モッシュピットが行われるという前代未聞の展開に。最初から最後まで客席を賑わせた。

 

604

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一人ひとりの個性が強く輝いている604。
唾奇をはじめ、MAVELやMuKuRoなど、それぞれのスタイルが絡み合って絶妙な格好良さを放っているHIPHOP集団だ。

 

沖縄のHIPHOPシーンを熱くさせているのは604がいるからだといえるだろう

特に観客の心をがっしり掴んだのは、唾奇の1バース。ビートなしのソロを歌い始めると、会場は一気に静まり返った。

唾奇の口から発せられる「大丈夫」は、力強く、会場にいる人たちの心を癒し、勇気付けたに違いない。

 

筆者は沖縄で生まれ育ってきたことで、沖縄のHIPHOPに特別な感情を抱いている部分があるかもしれない。しかし、沖縄を超え日本中の人々から多くの支持を集めていることから、唾奇というアーティストが持つ力がわかるだろう。

 

独特な雰囲気、革新的なセンスに加えて仲間に対する愛を人一倍持っている唾奇だからこそ、人の心を動かせる曲が歌えるのだと思う。

 

今後どんな曲を作り、活躍して行くのか目が離せない。

 

SALU

その後は沖縄に何度か訪れているSALUが登場。「WALK THIS WAY」や「InMyLife」など、数々の曲で会場を沸かせた。独特の話し方で観客を惹きつけたと思ったら、沖縄に来ると沢山お酒を飲まされるという面白エピソードを話してくれた。

 

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CREAM

最後のトリを飾ったのはCREAM。
女性、男性両方から多くの支持を得ているアーティストだ。1つのジャンルにとどまらず、枠を超えたニュージャンルの音楽が新鮮。Staxx Tの卓越したラップとMinamiの透き通った声からなる歌は、ファンではない人の心まで掴んだだろう。
また、歌だけではなくハイセンスな2人のファッションにも注目。ファッション誌にて専属モデルを務めた経験のあるStaxx Tは、他とは一線を画すハイセンスなファッションを身にまとっていた。

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桜坂アサイラム 

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国際通りから一歩中に入ると突如現れる、独特の雰囲気を持つエリア、桜坂。

 

地名で言うと、那覇市牧志に当たるエリアで、

昔ならではの街並みと、現代的なお店が融合し、ほかには作り出せない空気を醸し出しています。

 

映画館やカフェ、セレクトショップのある「桜坂劇場」やライブハウスの「桜坂セントラル」をはじめ、barや飲食店が立ち並んでいることで地元の人はもちろん、観光客のかたも数多く訪れているエリアです。

 

そんな魅力溢れる桜坂で、毎年開催されているのが桜坂アサイラム

音楽とアートが融合し、桜坂周辺のライブハウスやbar、公園などを巻き込んだ街フェスです。

県内外からアーティストが参加することで音楽好きがこぞって集まります。

毎年2日間開催されていて、今年は2/10.11に行われました。

 

あまり沖縄には訪れないコアなミュージシャンも参加するため、音楽好きがこぞって訪れるイベントです。

 

2017年の参加アーティストは、長年参加し続けている桜坂アサイラムの中心的存在のタテタカコをはじめ、eastern youthTURTLE ISLANDなど。

県内からは下地イサムやヤングオオハラ、むぎ(猫)などが参加しました。

 

切腹ピストルズ

数多くのアーティストが参加した中で、ひときわ賑わいを見せていたのが切腹ピストルズ。平太鼓や篠笛、三味線や鐘といった和楽器を使ったリズミカルな音楽を鳴らす集団に誰もが釘ずけになったことでしょう。

 

平和通りから桜坂劇場まで続く坂道を、楽器を奏でながら登り、坂を登った先にある広場にて演奏していました。

広場ではメンバー1人の掛け声で乱痴気騒ぎが勃発。メンバーとファンが一緒になって暴れ狂っている光景に衝撃を受けた方も多いはずです。

もちろん、この騒ぎは意図して行われており、切腹ピストルズの演出の1つ。これを楽しみにしているファンも多いようです。

 

2日目は首里城から桜坂の公園まで練り歩きを実施。国際通りでエイサー集団と鉢合わせるという奇跡的な偶然もおこり、人々を楽しませてくれました。

音楽はもちろん、見た目や演出にもこだわっていて、メンバーは全員頭に笠、全身を野良着でまとうスタイル。見た目のインパクトも大きいので、思わず見入ってしまいます。音楽、演出、見た目のどれも刺激的な切腹ピストルズは今後より活躍することでしょう。

 

SODA!  at桜坂セントラル

桜坂アサイラムの会場の1つとなっている桜坂セントラル。

ここでは複数のアーティストがライブを行いました。その中で特に印象的だったのがSODA!です。俳優の浅野忠信さん率いるバンドで、沖縄にくるのは2度目だとか。

 

パワーのある曲とユニークなライブトークに、会場は大盛り上がりでした。

 

実は筆者、 俳優の浅野忠信さんがボーカルを務めるバンド、ということでミーハー心を持ちながらライブハウスへ足を運びました。(すみません)しかし、思いのほかライブが楽しくて1度のライブで心を奪われたのも事実。ライブが終わる頃にはいつの間にか拳を上げて「GETPOWER」といっていました。

 

 

いい意味で「適当」であり、何にもとらわれずにただ音楽を心から楽しんでいるのが伝わるアーティスト。慌ただしい日常で、忘れていたことを思い出させてくれました。

 

 

桜坂アサイラムの魅力

他にも多数のアーティストが各会場でライブを実施。

ジャンルレスなフェスだからこそ、普段は聞かない、出会う機会の少ないアーティストの音楽に出会えることが、桜坂アサイラムの魅力なのでしょう。

来年はどんなアーティストが桜坂へ訪れるのだろうか、今から楽しみです。